1992年10月17日夜8時半(現地時間)ハロウイーン2週間前の土曜の夜、ホストブラザーのウェブ君と剛丈はウェブ君の車で
ハロウィンパーティに出かけました。剛丈は映画「サタデーナイ
トフィーバー」のジョン・トラボルタの扮装で白いタキシードに黒
ズボン、ウェブ君は自宅のプールに飛び込んで首を怪我してい
たので首にギブスを付け、頭と手足に包帯を巻き病人の仮装
をしていました。二人ともメーキャップはしていませんでした。二
人は番地の似通った別の家であるピアーズ家に着きました
が、そのことに気付きませんでした。ハロウィンの飾り付けもあ
り、「この家に違いない」と思い、 正面玄関のドアベルを鳴らし
ましたが応答がありません。横手にあるカーポートのドアの方
へ行くと、ドアはバタンと閉められてしまいました。「家を間違え
たかな」と思った二人は車道の方へ戻り、暫く立っているとカー
ポートのドアがバタンとまた開きました。「パーティに来たんで
す」と剛丈は言いながら、カーポートを通り、ドアの方へと早足
で歩いていきました。ドアを数歩出た辺りで銃を構えているピア
ーズ氏を見たウェブ君は「だめだ、戻ってこい」と叫びまし
た。「フリーズ」とピアーズ氏は言いました。しかし、剛丈は「パ
ーティに来たんです」とまた言い、その直後撃たれました。銃は
ライオンも一発で仕留める威力のあるマグナム44口径でした。
銃弾が胸を貫通していたので出血がひどく、病院に運ばれる
救急車の中で息を引き取りました。